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rileft - vimdoc

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*rileft.txt*    For Vim バージョン 7.3.  Last change: 2006 Apr 24


                VIMリファレンスマニュアル    by Avner Lottem
                                             updated by Nadim Shaikli


Vimにおける"右左"書きとヘブライマッピング                       *rileft*


これらの機能はAvner Lottemによって作成された
    E-mail: alottem@iil.intel.com
    Phone:  +972-4-8307322

{Vi にはこれらのコマンドはない}

                                                                *E26*
{Vim が |+rightleft| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}


はじめに
------------------
アラビア語、ペルシア語、ヘブライ語など、いくつかの言語では文章を右から左へ表示
する。これらの言語で書かれたファイルは普通に記録され、右から左へ表示するのはグ
ラフィックエンジンの機能です(Unicodeを利用して)。右左指向ファイルでは文字は画
面の右から左へ書かれる。

双方向性(Bidirectionality 略して bidi)はユニコードがこれらの言語を扱うために
提供しているものである。双方向性はユーザーが"右から左"のテキストと"左から右"
のテキストを同時に同じウインドウで適切に表示できるようにする。Vim は現在のと
ころ、簡素でいるために、双方向性を提供していない。単に"右から左"言語を表示、
入力、使用する機能を提供している。古い混在方法、文字単位 (または複数文字) で
表示する方向を決める方法はサポートされていない。そして、この種のサポートは既
存のエディタに簡単に加えることはできない (そしてユニコードでも承認されていな
い)。


概要
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o  "左右"ファイルの編集はオリジナルのVimと同じで、変更はない

o  "右から左"ウィンドウでファイルを閲覧、編集できる。ファイルはウィンドウ単位
   で指向方向を選択できるので、同じファイルを"右左"と"左右"ウィンドウで同時に
   閲覧することが可能である。(これは表示方向の違う複数の言語が混在している時に
   便利です)

o  オリジナルのVimとの互換性。ほとんど全ての機能が"右左"モードでも使用できる。
   (下記「バグ」の章を参照)

o  反転入力モードからの復帰がファイルの正しい場所で行なわれる(可能な限り)。

o  "右左"機能を使用するのに特別な端末を必要としない。"右左"拡張機能は完全に
   ハードウェア非依存である。

o  たくさんの言語が"右左"言語サポートを必要とする。このサポートに手を加え他の"
   右左"言語(アラビア語など)に対応させるのは簡単だろう。文字エンコードに合わせ
   てキーボードマッピングを変更したり、ほんの少しコードに手を加えればいい。現
   在はこれら|arabic.txt||farsi.txt||hebrew.txt|の言語サポートを含んでいま
   す。


重要
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o  機能を有効にするために
   -----------
   + 'rightleft' ('rl') ウィンドウを"右から左"指向に設定する。
   + 'delcombine' ('deco')。真偽値。UTF-8 でエンコードされた言語を編集中に合
     成文字を構成している文字を削除すると合成文字全体を削除する。
   + 'rightleftcmd' ('rlc') "右から左"指向で便利なように、あるモード (検索な
     ど) のコマンドラインの入力方法を設定する。

o  後方タイピング                                               *ins-reverse*
   --------------

   全面的に'rightleft'オプションを使うかわりに、もう一つ逆方向に挿入する方法が
   ある。'revins'(逆挿入)オプションが有効になっていると、挿入した文字が後方に
   流れていく。"右左"方向のテキストを入力するのに使える。キャラクタを挿入する
   と、カーソルはその場から動かずテキストが右へ流れていく。<BS>はカーソルの下
   の文字を削除する。CTRL-WCTRL-Uも反対の方向へ働く。'backspace'オプションが
   指定されているかに関わらず<BS>CTRL-WCTRL-Uは入力の開始点や行末で停止し
   ない。

    (まだ)逆置換モードは実装されていない。

    'showmode'オプションが設定されていると、逆挿入モードが有効になっている時に
    は状態表示行(ステータスライン)に"-- REVERSE INSERT --"が表示されるだろう。

o   "右左"ウィンドウでの貼り付け
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    マウスでカットした文章を"右左"ウィンドウに貼り付けると、"左右"バッファから
    カットされたバッファの文字を"右左"ファイルへ入力することになるので、テキス
    トは反転される。これを避けるには貼り付け前に'revins'を切り替える。

バグ
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o  "右左"ウィンドウではCTRL-ACTRL-X(足し算、引き算)コマンドは正しく働かな
   い。

o  逆挿入とコマンドラインでの"右左"モードはサポートされない。しかしながらマッ
   ピング、短縮入力、検索、コマンドラインでの"左右"入力が可能なので、エディタ
   の機能性はそこなわれない

o  "右左"モードでは多少遅くなる。"右左"の動作は端末制御ではなくVimでのエミュ
   レーションによって実現されているため。

o  7ビット端末はサポートしない。完全なヘブライ語と英語フォント(ヘブライ語と英
   語を切り替えるのにエスケープシーケンスを必要としない)のある端末だけがサポー
   トされる。

o  Athena GUIを使用すると、下スクロールバーが間違った方向に働く。これを修正す
   るのは難しい。

o  'rightleft''revins'が両方とも有効になっていると: 'textwidth'が動作しない。
   行が折り返されない; 長い行が作成される。


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